
皆様の老父への暖かい励ましに大変感謝しているグアン兄です。
老父は大動脈弁狭窄症の手術を本日受け無事に成功しました。
現在麻酔が覚めておりません。
本来25日に手術だったのですが、担当医が「緊急手術が要する人がおります、人命救助のために
手術日を一日伸ばしてもらえませんか?」と老父に頼むと
老父は
「一日生き延びることができた、ありがたい。」と嫌な快諾をしたそうです。

最近下町ロケットというドラマで機械弁を作るシーンがあったそうですが、老父は生体弁を選択しました。
担当医がサンプルを老父に見せてくれました。
「牛や豚で生体弁を作ります、最近は馬もあります。」と説明をしたところ
「俺は犬がいいなあ。」
と老父は言いました。
好きな動物を選べるものと勘違いしているようです。
入院しているうちに別の病気を発症してしまったのではないかと冷や汗がでてきました。
「何でもいい、もうまな板の鯉、全て先生にお任せします。」
と老父はいいました。
担当医は力強くうなづきました。
「万が一のことがあったら、後の訴訟は倅に任せているから。」
と渾身の老父のジョークは私と担当医には通じませんでした。
全然まな板の鯉ではない。

手術の前日ヤン兄が病院の喫茶店でコーヒーを奢ってくれました。
「俺はモカがいい。」
というのでモカを頼んだらなんだかウインナーコーヒーみたいなものが出てきました。
「お前飲め!」と私に遣したのですが、400円もしたのだからと無理やりのませると
「やっぱりコーヒーはモカだな。」といっていました。
なんだかよく分かりません。
駄犬は今、ヤン兄の下で気ままな別荘暮らしをしております。
ヤンが「毎日一体何を食べているんだ!?」 と嘆くほど好きなものしか
食べないようです。
老母が甘やかすから。

そんな駄犬をヤン兄が病院の外からガラス越しに老父に近づけると最初は分からなかったようですが
老父と分かると急に激しく啼き始めたそうです。
老父もガラス越しに駄犬を撫でようとして嗚咽を漏らしていたとのこと。
ヤン兄はそっと老父を病院の外にしばし連れ出すと老父は泣きながら駄犬をなでていたそうです。
私も結構無理をして病院にいっているのですが、老父から言われたことは
「余計なことをいうな。」です。
私は病院のスタッフに質問しているだけなのに。
術後の経過がよければ2週間程度で退院できるそうです。
老母は毎日病院にいっておりますので、中々ブログのほうは難しいようですが、どうぞ
よろしくお願いします。
グアン兄
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