
昨日に引き続き呼ばれてもいないのに代筆を続けているグアン兄です
さて、旅の楽しみはなんといっても地方の特色ある料理を食べることでしょう
引率者もいろいろなプランを考えておりました
それなのに到着後二日目の昼食に誘うと年寄りたちは遊び呆けていて
「ご飯はいいからまだ遊ぶ」
と申しておりました

私と小妹さんは昼食を取りまして、ゆっくりとお茶を飲んで戻ると年寄りたちは
まだ遊んでおります
切りがありませんので渋る年寄りを促して香港へ戻りましたが、厄介なことに帰路の途中で
「お腹が空いた」
といい始めました
自分の子どもならば叱りつけますが、自分の親ならそうも行きません
心の中で舌打ちしながらなだめて帰路を急ぎました
その間「お腹が空いた」の合唱でございました

戦後食糧難の時代を生き抜いてきた世代の割には我慢ができませぬ
あまりにもうるさいのでとりあえず目の前にあった日本料理屋に入りました
正直アラートが心の中で鳴り響くような危険な香りがする店でございました
なんとなく怪しいと思ったのでしょうか
老父は
「ここはカレーだ カレーを頼めば間違いが無い」
といって「石焼カツカレー」を頼みました
確かにカレーはまずく作るほうが難しいくらいです
いい読みでございます

叔父さんは3切れのマグロの刺身を頼みました
日本円で1300円くらいでしょうか
ここは香港 昔は漁村
舌に乗せるととろけそうな産地直送のマグロの刺身を楽しむ
この読みも確かに鋭い
老母は一人鍋 小妹さんは鰻 私は小妹さんが勝手に頼んだ牛肉のステーキでした
老父と叔父さんが熟考しているのに女性は決めるのが早い

一番最初に出てきたのが「石焼カツカレー」でした
これで銭を取ろうとする店側の態度も凄い
大体カレーが石焼に焦げ付いている状態なのがおかしい
「俺はこの年になるまでこんなカレーを食べたことが無い」
と老父はぼやいておりました
カレー、カツ、ライスとどれをとっても褒めるところなくしかも器が熱いので
中々食べられないという凄い料理です
老父もいい土産話ができたことでしょう

老母の鍋は美味しそうでした
実際美味しかったようです
小妹さんが頼んだ鰻も牛肉ステーキも中々の味でした
老父のカレーを見ているだけに美味しさもひとしおです
しかし叔父さんのマグロがまだ出てきません
「まさか今釣りに行っているんじゃないだろうな」
と冗談を言っていると出てきました

マグロの刺身の缶詰があるのであればそこから出してきたような刺身でございました
場末の定食屋でも見ることが出来ない色合いと大きさと鮮度です
そもそもマグロなのかどうかも怪しい
叔父さんは
「自分で選んだんだから・・・」
と悲しいことを言っておりました
5分の2の確率でございました
本当に危険な日本料理屋でした

さて、犯人逮捕は明日お伝えします
ちなみに写真は佛跳牆、ツバメの巣、雪蛤、鮑のスープ等等です
これは私があらかじめチョイスしていた料理屋のメニューです
倅の話を聞かないとどうなるか身にしみたことかと思われます
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